コラム・取材

ファクトリーラボ株式会社の代表

山本 陽平

公開日

March 31, 2023

更新日

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【インタビュー】CADエンジニア雇用事例 / 三興工業株式会社様

目次

超精密継手メーカーとして継手及び周辺製品の加工・販売を行う、三興工業株式会社。優秀なCADエンジニアを確保するため、社内で初めて外国人エンジニアの採用に踏み切りました。

言葉や仕事の面で何か障害になるものがあったのか、会社として受け入れるにあたって気をつけるべきポイントはなんなのか、三興工業の金城社長と外国人エンジニアにインタビューしてみました!

これから外国人社員の受け入れをご検討されている企業様はぜひご覧ください!

またラボワンのYoutubeチャンネルにもアップロードしました。社長から生の声と外国人材の日本語レベルが確認できるので、ぜひチェックしてみてください。

【インタビュー動画】外国人CADエンジニアでの初の採用!言語の壁は大丈夫ですか? - 三興工業株式会社(社長編) -

【インタビュー動画】外国人CADエンジニアでの初の採用!言語の壁は大丈夫ですか? - 三興工業株式会社(人材編) -

インタービュー動画の表紙
(右):三興工業株式会社・金城社長。(左):ベトナム出身CADエンジニア・ソンさん。

言葉に不安があったが、意外に問題はあまりなかった

-- --金城社長、今日はよろしくお願いします。

まずソンさんの担当業務を教えてください。

金城社長:ソンさんの担当業務としてはCADのエンジニアとして、製品の図面の作成と新製品開発の設計がメインとなります。

-- --初の外国人エンジニアの採用とのことですが。採用の経緯を教えてください。

金城社長:そうですね 、三興工業としては初めての外国人のCADエンジニアになります。

その理由は現在の社会では、日本人の採用がなかなか難しいところで、もっと幅広く人材を雇用するためには、外国人でも最近は結構理系の出身が多いので、日本の大学と比較してもあまり変わらない専門知識を学んでいます

そういった面では積極的にいろんな外国人を採用して、いろんな考え方を持っている彼らの力を発揮させたいという発想で雇っています。

 

-- --外国人社員を採用するにあたり心配していた点をありますか?

金城社長:やはり一番大きい不安としては、言葉の壁ですかね。

要するに専門用語、エンジニアとしては、専門用語をいっぱい使っていますよね。用語をきちんと覚えてるかどうか一番不安なところでした。

-- --実際に採用してみて言葉の面はどうでしたか?

金城社長:不安は思っていたですが、意外に問題はあまりなかったです。

要するに、採用の基準が日本語能力試験N3以上のレベルだったので、普通に日常生活の言葉は使えるから、それに少しだけ専門用語をきちんと勉強させれば、問題なく普通に意思疎通できます

指導面では今のところ、日本人とはあまり変わりがありません。普通に頑張ってやっていますので、そこまで気をつける必要はなかったです 。

 

-- --外国人社員の方を採用して良かった点、気を付けるべき点を教えてください。

金城社長:まずメリットとしては、外国人の場合、日本で仕事して生き残るためには、やはり普通の日本人よりも倍以上頑張っていますね。これがすごくいいメリットだと思います。

もう一つはやはり応募の人が多いですので、多い人数の中で優秀な人材を採用しやすいのはもう一つのメリットとなります。

デメリットに関しては一つだけ、この何年間のコロナの影響で、日本にいる外国人の方々は一時帰国をこれからすることが多いと思うので、それだけは臨機応変に対応していかないとダメかなと思っています。

 

-- --これから外国人エンジニアの受け入れを検討している企業向けにアドバイスをお願いします。

金城社長:おすすめとしては、やはりたくさんの人材が集まっているので、こういったいい条件をうまく使って、多くの人に出会ってみる、そこで自分の会社に会う人材を採用する、それが一つです。

もう一つはやはり文化と言葉の壁とか色々あると思うですけども、意外に文化的にはそこまで問題なかったです。

言葉については、本人たちがすごく頑張っているので、この言葉という壁も、そのうちに自然に解消されます。

特に言葉の面に関しては、会社として定期的な教育、特に専門用語の教育とかを少ししてあげると、さらに環境に馴染む方が早いかなと思うので、その辺はアドバイスとしておすすめします。

インタービュー動画の表紙
(右):三興工業株式会社・金城社長。(左):ベトナム出身CADエンジニア・ソンさん。

夢は永住権を取り、ずっと日本に生活していきたい

-- --ソンさん、それでは簡単な自己紹介をお願いします

こんにちは。三興工業株式会社管理課に配属しているソンと申します。ベトナム出身です。よろしくお願いいたします

 

-- --三興工業でどんな仕事をしていますか?

三興工業でCADエンジニアとして働いています。三興工業は半導体用、ガス配管用の精密継手のメーカーです。

私の仕事は部品の図面作成と設計開発を担当しています。

 

-- --日本語が上手ですね!どのように勉強しましたか?

いえいえ!日本語は大学の2年生から現地の塾に通って勉強しました。卒業研究も来日して行い、車の排気システムに関するテーマで、日本語と英語両方を使い、コミュニケーションを取りながら、データを集めて、論文を完成させました。

来日した後、毎日仕事が終わってから、日本語を勉強して、アニメを見たり、日本の方とよく話したりしました。今年の12月に1級能力試験を受けて、ぜひ合格したいです。(←合格の連絡がきました!ソンさん、おめでとうございます!)

 

-- --昔はベトナムでどんな仕事をしていましたか?

昔はベトナムでCADのサービスと製造設備のメーカーに務めました。私が担当していた仕事は会社の部品図と組み立て図の作成と修正をしていました。時には見積り作成と材料計算もやっていました。

 

-- --なんで日本で働きたいと思いましたか?

大学で自動車工学科を専攻しました。日本の技術は世界的に高く評価されていますので、大学の時から日本に働きたいと考え、日本語を勉強し始めました。

やっぱり日本語と大学で学んだ機械に関する知識を活かしたいので、ベトナムで経験を積んでから日本に就職することにしました。

 

-- --初めて日本で働く時に不安だったことはありますか?

初めて日本で働いた時に、いろんな不安はありますが、前の会社で学んだ知識とスキルはここで通用できるのか?あとちゃんと会社に貢献して働けるのか?ものすごく不安でした。

 

-- --コミュニケーション面での不安はなかったですか?

100%あります。ただ積極的にコミュニケーション取るしかないと思います。

早く仕事を覚えるために、わからない時は積極的にわからないと言い、質問し、どんどんメモをとりました

海外で働いている時に、いろいろな不安があると思います。幸いなことに、上司と先輩たちは親切で教えていただいたので、不安がだんだん減ってきました。非常に感謝しています。

 

-- --日本での仕事の楽しさはなんですか?    

楽しいことといえば、海外で働いている時、違う国の方と交流ができ、考え方も視野も広げられ、非常に楽しかったことです。

 

-- --逆に悩み事はありますか?

悩み事ですが、やはり日本語の敬語は難しいですね。よく尊敬語と謙譲語を混乱で話しました。言い間違えると、失礼だと思われますので、今から日々ビジネス用語を勉強しています。

 

-- --今後の目標を教えてください!    

私の夢は永住権を取りたいです。これから家族を作って、できればずっと日本で生活したいと思います。夢を達成するために、自分もスキルアップしなければならないと思います。

毎日日本語と仕事に関する知識を勉強しています

金城社長とソンさんの2ショット
仲良しの金城社長とソンさん♪

<編集後記>

今回、外国人エンジニアを初めて採用された三興工業株式会社の金城社長と、ベトナム人エンジニアのソンさんにお話を伺いました。

外国人社員を受け入れる上での注意点やポイント、また一例ではありますが、外国人CADエンジニアの日本語力や日本で就職する背景などをお伝えすることができたかと思います。

ファクトリーラボでは、外国人社員の採用を検討されています製造業のお客様向けに有益な情報を発信し続けていますので、是非他の記事や動画もご覧ください!

ファクトリーラボ株式会社の代表

代表取締役社長

山本 陽平

1990年東京生まれ。2013年上智大学総合人間科学部卒業後、東証1部上場の資産運用会社に入社しコーポレート部門に配属。2017年、外国人採用支援及び技能実習生の推進をしているスタートアップに参画。事業部長として特定技能、技能実習、技術・人文知識・国際業務の人材紹介や派遣事業の展開及び支援を取り仕切る。人的な課題、採用や定着に大きなペインを抱えた製造業に着目し、一貫したソリューションを提供することを目的として2022年にファクトリーラボを設立し代表に就任。