いつもご覧いただきありがとうございます。
ファクトリーラボの山本です。
特定技能外国人の雇用には、住居を企業で用意するケースがほとんどです。
住居の情報は人材募集状況に大きく関わってきます。また、住居の問題で離職する人材も稀におりますので、特定技能外国人を受入れる点で住居は非常に重要です。
しかし、初めての特定技能外国人を受入れようとする企業にとって、特定技能外国人にどのような住居を用意すればわからないという声を多数頂いておりましたので、今回は弊社のグループ会社である佐竹製作所の事例をご紹介させていただければと思います。
佐竹製作所では20名の求人に対し、250名の候補者が集めた実績があり、住居や生活支援に対する手厚いサポートで多くの人材を集めております。入社後の人材からの評判も高く、人材の定着率も98%に上ります。そんな佐竹製作所がどのような住居や生活支援を行っているのかを掘り下げてみたいと思います。
これから外国人労働者の雇用を本格的に進めようと考えている、経営者様・企業担当者様のお役に立てれば幸いです。
なお、特定技能外国人の住居に関して、入管が定めるルールに関しましては別記事で詳しく解説しておりますので、こちらもあわせてご覧ください。
関連記事:1号特定技能外国人の住居確保は企業の責任!支援の種類や注意点を解説
佐竹製作所の背景紹介
Q1:佐竹製作所はどのような会社で、特定技能外国人は何名在籍していますか?
A:佐竹製作所はネジやナット等の金属加工を行う製造業の会社であり、工場が山形県置賜郡にございます。山形工場には約150名の従業員が勤務しており、そのうち約60名が特定技能外国人になります。地方の製造業でありながら、2022年には技能実習生からの切り替えもあり、27名の特定技能外国人が国内からの転職で入社いたしました。
外国人の住居サポート①
Q2:佐竹製作所ではどのような住居を提供されていますか?
A:会社が借り上げた住居に寝具、調理機器、家電等の家財設備を一通り揃えたものを提供しています。手ぶらで来てもすぐに生活が出来る環境を用意しております。基本的には2DKの間取りの住居に2名で入居してもらっています。一人一部屋の個室を用意しております。借上げ社宅です。
外国人の住居サポート②
Q3:住居に関しては入居者からはいくらくらいを徴収されていますか?
A:家賃と水道光熱費合わせて約2万円を徴収しております。インターネット費用は会社負担です。物件の敷金・礼金は法令通り、会社が負担しています。
外国人の住居サポート③
A:アパートには部屋ごとに一台の自転車を提供しています。また通勤の際にはアパートから工場まで、マイクロバスで送迎を行なっており、月曜日と金曜日には近くのスーパーまでの送迎も行っております。車社会のため、近くにスーパーが無く、自転車では買い物が不便であるため、スーパーまで買い出しの送迎も行っております。 その他、寒冷地のため部屋ごとに石油ストーブの設置と無料の灯油の提供も行っております。
引っ越しのサポート
Q5:引っ越しの際にはどのようなサポートをしていますか? 交通費や荷物の輸送費を会社が負担しております。本人が移動中も通訳を通じて連絡をとり、無事に目的地まで着けるようにサポートをしております。
A:交通費や荷物の輸送費を会社が負担しております。本人が移動中も通訳を通じて連絡をとり、無事に目的地まで着けるようにサポートをしております。
手厚いサポートの理由
Q6:住環境に関してだけでも随分と手厚いサポートをされていますが、そこまで必要ですか?
A:もちろん法令に沿った支援を行なっていれば、それ以上のサポートをする必要はありませんが、地方の製造業が外国人材を確保・定着させるためには、賃金以外の面で、サポートも重要です。住居や生活のサポートを充実させると人材が定着しますし、人材が友達を紹介してくれるなど採用面でも効果を発揮します。特定技能の雇用であれば、技能実習生と違い、費用を下げられるので、その分、人材に還元してます。
トラブルについて
Q7:外国人が住居に住むということで、いままでに何かトラブルはありましたか?
A:基本的に特定技能で転職される方は、技能実習生として日本で3年以上生活の経験がある方達なので近隣住民との大きなトラブルは今のところありませんが、ゴミの出し方は地域によって異なるため、間違えのないよう母国語の案内を渡すようにしています。
以上、佐竹製作所の特定技能外国人に対する住居や生活支援の事例をご紹介させて頂きました。ファクトリーラボでは、製造業の外国人材の募集、定着に関わる課題解消を行い、製造業の人手不足を解消し、企業の外国人雇用の成功まで伴走致します。
外国人雇用に関わる、お悩み等はお気軽にご連絡ください。