特定技能

ファクトリーラボ株式会社の代表

山本 陽平

公開日

December 14, 2022

更新日

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【Q&A特集】特定技能外国人の入国手続きについて|入国から仕事開始までの流れをわかりやすくお答えします!

目次
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ご覧いただきありがとうございます!

ファクトリーラボ株式会社の山本陽平と申します。

今回は、特定技能外国人を海外から呼び寄せた場合の入国後の流れについて、ご説明したいと思います。

現在、特定技能のニーズが非常に高まっており、これから初めて外国人雇用を本格的に検討している企業様の声を多数頂いております。

また、帰国した元技能実習生も特定技能として日本での就労希望の人材も多数おり、特定技能人材を海外から呼び寄せることが増えてくると思います。

初めて特定技能外国人を海外から呼び寄せた場合の入国時の手続きや流れについて、多くのお問い合わせがございましたので、今回はQ&A形式という形で、特定技能外国人の入国後の手続きについてまとめました!

これから外国人労働者の雇用を本格的に進めようと考えている、経営者様・企業担当者様のお役に立てれば幸いです。

入国後の流れ

Q1:特定技能外国人を海外から呼び寄せた際の、入国後の流れと必要な手続きを教えてください。
A:海外呼び寄せの際は、以下のような流れでになります。
①空港で特定技能外国人を出迎え
②市役所等で住所転入の手続き
③銀行口座の開設
④住居へ送迎
⑤携帯電話の契約 ※必要に応じて

空港での待ち合わせ

Q2:空港で特定技能外国人を出迎えする必要がありますか?
A:特定技能外国人の出入国時の送迎は法律で義務付けられております。そのため、受入企業もしくは登録支援機関が出迎え及び送迎をする必要があります。送迎は必ずしも車を使う必要はなく、電車やバスなどの公共交通機関を利用して、送迎することも可能です。

 特定技能外国人との待ち合わせでは、到着ロビーで待ち合わせることが多いです。事前に待ち合わせ場所を地図で指定するなどするとより安心です。

市役所での手続きについて①

Q3:入国後はすぐに市役所が良いですか?
A:はい。入国後すぐに市役所で転入手続きを済ませるのがおススメです。銀行の口座開設や各種手続きには、本人の在留カードに住所が記載される必要があるため、転入手続きを早めに行うことを推奨しております。

 転入手続きには1時間近くかかることがあるため、人が少ない午前中が特におススメです。

市役所での手続きについて②

Q4:マイナンバーカード申請の手続きについて教えてください。
A:過去に日本でマイナンバーを持っていたか、初めて来日したかによって、手続きが若干異なります。
 ①初めて来日してマイナンバーを持っていない方
 転入手続きが完了した後、個人番号通知書が後日本人の自宅に郵送されます。

 ②過去に日本でマイナンバーを持っていた方
 受付担当窓口にて「過去に日本でマイナンバーを持っていた」と必ずご相談ください。マイナンバーを持っていたにも関わらず、新たにマイナンバーを発行してしまうと、後日、市役所に赴いて取消手続きを行うことになります。 

市役所での手続きについて③

Q5:特定技能外国人のマイナンバーカードは、作成した方がよいのでしょうか。
A:特定技能外国人でマイナンバーカードを作成するメリットは正直少ないです。 

 メリットとしては、1年に1回発生する「在留期間更新」の際に必要となる「住民税の課税・納税証明書」がコンビニで取得できることです。(※自治体によって異なります)これにより本人が日中に市役所に赴いたり、従業員の方が委任状を作成し、発行手続きを行う時間を割くことができます。

 デメリットとしては、在留カードが更新されるたびに新しくマイナンバーカードを更新する必要があります。しかも、マイナンバーカードには有効期限があり、有効期限後に更新手続きを行うと再交付手数料が発生してしまいます。

 メリットよりもデメリットの方が高い傾向にありますので、特定技能外国人でマイナンバーカードを発行している人は少ないです。  

銀行口座について

Q6: 銀行口座の開設はどこでも可能ですか?
A:ゆうちょ銀行をおススメします。

 他の銀行では、日本に6か月以上の滞在歴があってから初めて口座を開設出来ることが多いです。対応は金融機関によって異なりますので、詳細は各種金融機関にお問い合わせください。

 携帯電話について

Q7:特定技能外国人の方は、携帯電話は使えますか?
A:特定技能外国人の方は、スマートフォンはもっていますが、携帯電話番号は持っていない状態で来日します。

 そのため、Wi-Fi環境のある空港やコンビニ、事務所などでLINEやFacebookなどのSNSを利用することが可能です。それ以外の屋外では本人たちと連絡が付かなくなってしまいます。

 来日してから携帯電話のSIMの契約手続きが出来ますが、SIMカードが届くまで連絡が取れない状態になってしまうため、SIMカードが届くまでの間は空港でプリペイドのSIMカードを購入されるのが良いと思います。 

 日本の通信会社の場合は「2年縛り」など複雑な契約が多く、外国人材が契約内容を理解するのに困難な可能性があり、解約後の違約金等を理解しないまま契約する可能性がございます。現在では、外国人向けに母国語で案内している通信会社が多いですので、そちらを利用されることをおススメします。 

入社日について

Q8:特定技能外国人には、入国後、いつから働いてもらうのがよいでしょうか。
A:一般的には、入国後2~3日目からの勤務とする企業が多く見られます。

 入国当日・翌日は、手続きが終わりきらないことや買い物で時間を要することが多いためです。

 入国日のうちにすべての手続きを終わりきらないこともありますので、翌日に繰り越すことも想定して、3日目からの出勤を想定しておくことをおすすめします。

以上が特定技能外国人を海外から呼び寄せた場合の入国後の流れとなります。

初めての外国人の雇用でもファクトリーラボが入社前から雇用中もサポートし、企業様の外国人雇用を支援致しますので、ご安心ください。

ファクトリーラボ株式会社の代表

代表取締役社長

山本 陽平

1990年東京生まれ。2013年上智大学総合人間科学部卒業後、東証1部上場の資産運用会社に入社しコーポレート部門に配属。2017年、外国人採用支援及び技能実習生の推進をしているスタートアップに参画。事業部長として特定技能、技能実習、技術・人文知識・国際業務の人材紹介や派遣事業の展開及び支援を取り仕切る。人的な課題、採用や定着に大きなペインを抱えた製造業に着目し、一貫したソリューションを提供することを目的として2022年にファクトリーラボを設立し代表に就任。